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その先の未知

なかなか難解で、読み進めるのに時間もかかるけれど、人類学分野の好きなお話し。
さまざまなフィールドでの経験から聞こえる著者の内なる声が記されていて、少しずつ抜き書きしていこうと思います。

ほんとうの知識というものは世界の多様な顔の前にあって次に現れる世界の表情や位相を予感し意思するための方便でしかなく非常にあいまいで仮初めのものでしかないのです。ですからほんとうに知るということは知るということと同等かそれ以上の未知を同時に抱え込んでしまうことなのです。中島 智著「文化のなかの野性 芸術人類学講義 新装版」

ほんとうに「知る」ということは、新たな「未知」が生まれるということ。
ちょうど、ジョハリの4つの窓(開放の窓、秘密の窓、盲点の窓、未知の窓)という心理学のフレームに倣いながら、レポートをまとめたところで、この記述も、未知の窓(unknown self)と他の窓の関係に通じているのかしらと思いました。が、となると、自己はいつまでも謎なままなのかもしれません。

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