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公私の接点

衰退の底に達してから優に10年は経っていそうな街、その駅前を訪れました。
10〜20年先のハード整備に向けて、今できること、しなければならないことは何なの?という問いについて思ったこと。それは、街に向けて十分開かれていない、街からの眼差しが意識されていないということ。そんな「閉じた感」ばかりが気になりました。

問いへのアプローチは、パブリック・マインドの醸成に向けて、その種を蒔くこと。そこに暮らし、活動する人が公共スペースの意味を見出し、民地と公地の接点(接線)に、開かれた状態(見る・見られるの関係)をいかにつくるか。体験による気づきから、使い方・使われ方に思いを巡らせることが最初のように思いました。

場づくりの種を蒔く

自らを公の空間を構成する一員であると自覚して、自分ごととして公共スペースを使いこなす術を獲得できれば、セットバックや建替え等のハードづくりに進んだとき、通りに面したファサードのあり様は変わり、開かれた、血の通った場が生まれるのではないかしら。もちろん経済的な合理性も求められるけれど、、そんな意識が空間を場に変わる種(タネ)になるだろうと考えます。

そして、公と私の境界にある接点を見つけ育てることの大事さは、広場や道路脇の空間だけでなく、仕組みや人の間にも同じように存在していて、よりよい関係性を築いていくことが求められます。

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