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120years ago

大阪高島屋の河井寛次郎生誕120年の記念展へ。
デビューの頃から、ずっと高島屋と毎日新聞がスポンサーとなって作品が世に発表されてきたらしい。

技、暮らし、交わり、生命、造形、祈りという6つのテーマに沿って並べられ、同い年頃の作品もあったのだけれど、けど、、、
晩年の静かに荒ぶる作品の方がもっと楽しい。陶器もいいけど、幾何学っぽいメカニカルっぽい木彫の面はもっと楽しい。
肉厚な両手に包まれた球とか、キツネの指につままれた花とか、両手の裏に人面が彫られてあったりとか、陶土が盛られデコレーションされた花器とか、、、あるがまま、見るがままに美しいモノたち。
つい図録も買ってしまい、その中の文机や調度品、照明のかさのキャプションには「寛次郎デザイン」と記されていて、「デザイン」という言葉の使い方を新鮮に感じた、、寛次郎 > デザイン の不等号の重さ、厚さ。そんな固有名詞は珍しく、でもそう思わせる実物。
大工の棟梁一家に育ったという寛次郎、(呼び捨てにするのもどうかと思いつつ、)鷺さんの解説にもあったけれど、モノだけでなく空間として調整されているのが心地よいのか、、、
記念館にはない個人所蔵の作品もたくさん集められていて、見に行った甲斐もあった。
なんだろう、この楽しさは、、、どうしてこんなに惹かれるの、かしらんと不思議な感じ。
出口近くで流されていたムービーには、一瞬だけシマちゃんも映っていた。年譜を見ると、寛次郎が亡くなった年に、生まれ年になっている。

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