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寛ぐ猫

陽が差したり雷雨になったり不安定な天気の休日、、ちびすけを連れて河井寛次郎記念館へ。
京都・五条坂の近く、路地をはいったひっそりとした場所に建つ。

土間をあがると、炉のある板張りの居間(リビングルーム)。こぶりの椅子やベンチ、調度品の数々。間取りや設つらいは、和でありながら、とてもモダン。
各室に飾られた書や陶器や木彫りの作品を見ながら進む。中庭をすぎ、小さな茶室を抜けると陶房があり、その奥には登り窯。

昭和12(1937)年に、自らの設計により自宅を建築、(現在の記念館)。昭和41(1966)年、76歳で亡くなるまで過ごす。河井寛次郎記念館

猫が…くつろぐ

はじめに土間でスリッパに履き替えていると、入ってきた一匹の猫(どこから?)。館内を一巡りして二階にあがると、奥の部屋の座卓の上でスヤスヤと眠っている。あいにくの雨で日向ぼっことはいかないけれど、だれにも邪魔されない、そこが定位置なのかしら。
けれど、花瓶の向こう側でわかりにくい、、グレーの丸っこいやつなんだけれど…。

「寛」

いただいた記念館の栞(しおり)の表には、大きく「寛」のひと文字。「土と炎の詩人」ともある。

ここでご覧頂くものの中には、作陶を初めとした木彫・文章を通じてはげしい表現をしたものが数多くありますが、反面、建築・調度品・蒐集品の中には日々の生活に素を尊んだ寛次郎のしずかな精神を見ることが出来ます。
この記念館は、そんな寛次郎であったことを皆さんに知っていただくとともに、ここが作品を創作した場所であるだけでなく、高く、深く人間を讃えつつ生活をした場であることを観ていただくために開館いたしたのでございます。…(河井寛次郎記念館・栞(しおり)より)

なにか憑きものが、すーっと拭われるような空気に、驚く。

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